冬休みの特別短期講習!
日程・時間帯・費用等の大枠が決まりました。
【先月の塾報(塾長コラム)より抜粋】
一般に、入試とは、その瞬間の学力を点数で可視化し、選抜するしくみです。ただし、そのテスト問題には、次代を担う子どもたちに求められる能力や態度を問う「新傾向内容」が随所に散りばめられています。つまり、入試という制度そのものは、現時点までの過去のチカラを測るためのものですが、そのテスト問題自体は、未来に向かって作られており、また、初見の問いかけに対する個人としての対応力を試すためのものです。
したがって、入試問題はその性質上、年々変化しています。教科書改訂と同様、国から大きな方針が示されるたびに、入試問題もそれに連動し、それに準じる方向で、数年かけてモデルチェンジするわけです。また、大学入試改革の大きな流れを受けて、その前段階にある高校受験や中学受験、そして塾や予備校(テスト業者)が作成する模擬試験にも、その波が押し寄せてきます。ここ数年、この動きが加速しています。
では、昨今の教育動向のトレンドは何かと申しますと、それは「記述力」です。図のように、
文科省は新しい学力観として、3つの要素を掲げていますが、従来は「知識・技能」を測るため、シンプルな解答や記号で答えるものが多かったのに対し、近年では二段目の「思考力・判断力・表現力」を問う出題が増え、その能力を測るために、「短文での記述解答」がかなりのボリュームを占めるようになりました。「書いて伝える」のは大人でも難しいことです。話すことはできても、文字テキストだけで表現するのは高度なコミュニケーションの部類に入るでしょう。よって、高い次元の「書くチカラ」を持つ受験生は、全教科、隠れたアドバンテージをもらっていることになります。こういうタイプは入試でも大崩れしませんし、わからないところをうまく
リカバリーして点数をまとめてきます。
これからの時代は、直接の対話ではなく、インターネット上での文字文章のやりとりが主流になるでしょう。書いて伝えるスキルに絶対必要なのは「想像力」だと私は思っています。