どうして勉強しなきゃいけないの?

 

 

「ちくしん通信」の塾長コラム欄です。

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「どうして勉強しなきゃいけないの?」

 

お子様が大人(親)に、勉強の「意味」や「目的」を尋ねてくるときは、学習意欲が低下しているか、手ごたえをつかめずにいるか、大抵の場合、そのどちらかでしょう。そして、これは質問のように聞こえますが、実際のところは、子どもにとっては「相談」に乗ってほしいというサインであることが多いです。はっきりとした答えを大人に求めているわけではなく、ぼんやりと頭の中を行き来する自分なりの疑問や現状の不安、愚痴を吐き出したい、未来へのメリット・デメリットを確認したい、そういう気持ちから出てくる言葉です。

私たち大人(親)は、答えに窮するような、このような子どもの問いかけに対し、即答しようとしすぎるあまり、ややもすれば、乱暴に返事をしがちです。あまりにもたくさんのことが思い浮かび、一つにしぼりにくいのもありましょう。しかし、こういうときこそ、少し時間をおいてでも、親として我が子にご自身の考えや経験を伝えてあげることが大切なのではないかと思います。卒業・進学(進級)という節目のシーズンを迎えますが、一度じっくり話してみられる機会をもたれるといいかもしれませんね。家族の絆も深まると思います。

学力を身につけることは、「生きる楽しさ」を醸成していくことだと私は思っています。例えば、知識や体験を結びつけて結果を予想したり、現状から要因や背景を探ってみたり。こういった具体的事象から抽象(一般)化して置き換える能力は、学習活動の積み重ねによって習得していくものですし、分類したり、見やすくしたりといった活動も学習による知恵です。人の感情を理解するといった心の内面まで学習します。

幾つか例を挙げてみましたが、つまりは、勉強すれば人の話も面白くなるし、興味の幅も広がりますから、他人事ではなく、自分事として世の中を生きていきたくなります。そう、「自立」の芽生えです。ですから、話を最初に戻しますが、何のための勉強なのか・・と、その意味を考えても答えは見つからないかもしれませんね。

「勉強そのものを楽しいと思える人生は豊かで幸せだよ」かな。

 

 

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